金価格高騰の今だからこそ。
改めて考える健全な店舗運営とは

皆様、こんにちは。株式会社いーふらん、加盟店サポート営業部部長の柴田でございます。
日頃よりSVブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
さて、今回はここ最近の市場の動向を踏まえ、私たち買取業界が直面している課題と、それに対する本部の取り組みについてお話しさせていただきます。

前回のSVブログでもお話しした通り、先日、金価格がいよいよ1gあたり2万円を突破しました。この10数年で約10倍になったと考えると、市場の大きな変化を実感します。
このような活況を受け、買取専門店の数も増加しています。その一方で、残念ながら不正品の持ち込みや、買取に関するトラブルが増えているというニュースを目にする機会も多くなりました。これは、私たち古物商を営む者すべてが真摯に受け止めなければならない事実です。
だからこそ私たち本部は、フランチャイズに加盟いただくオーナー様に対し、事業の根幹となる「古物営業法」の遵守と、その精神の理解を深めるための教育を常日頃から徹底しております。

古物営業法には、私たちが守るべき「3大義務」が定められています。

1.取引相手の本人確認義務
2.取引記録の保存義務
3.不正品等発見時の警察への通知義務

特に、オーナー様からご質問をいただくことが多いのが「本人確認義務」についてです。ニュースで報じられるトラブルの中には、本人確認を怠ったことで盗品の買取につながってしまったり、未成年者から不適切な形で買い取ってしまったりするケースが見受けられます。金額の多寡に関わらず、お客様と信頼関係を築き、健全な店舗運営を行う上で、この本人確認の徹底はすべての基本となります。

近年、持ち込まれる不正品は年々増加しており、その手口も非常に精巧になっています。私たち本部には、これらを断固として「買わない」ための体制を構築し、加盟店様をリスクから守る義務があると考えています。
そのために、本部では主に3つのサポートを強化しています。

・研修・情報発信の強化
真贋を見分けるための研修会を毎月実施するほか、最新の不正品に関する情報を随時発信しています。これにより、知識と査定スキルを常にアップデートしていただけます。

・SVによるリアルタイムサポート
査定中に「おかしいな」「怪しいな」と感じた際は、すぐに担当のスーパーバイザー（SV）にご相談ください。リアルタイムで写真を確認し、本部の知見をもとに買取をしないよう的確な指示を行います。「わからないから買う」のではなく、「不安なものは買わない」という判断を本部が後押しします。

・危険情報の迅速な共有
本部が運営する加盟店様専用サイト「おたからやナビ」では、全国で発生した盗難品の通達や、要注意人物に関する情報をいち早く共有しています。この情報網は、全加盟店様を守るための重要なインフラです。こうした情報を迅速に共有し、注意喚起を徹底することも、私たち本部の重要な責務だと考えています。

身分証の偽装といったケースよりも、昨今は偽造されたコインや紙幣など、持ち込まれる「品物自体」の不正が増えているのが実情です。私たち本部が防波堤となり、オーナー様が安心して日々の業務に集中できる環境を整えてまいります。

不正品の流通を根絶することは、業界全体をクリーンにしていくことに他なりません。私たち「おたからや」は、業界のリーディングカンパニーであるという自負と責任のもと、こうした取り組みを率先して行うことで、社会からの信頼に応え、業界全体の健全な発展に貢献していきたいと強く考えております。